初めまして、バウムプランニング一級建築士事務所を運営しております、榑林 宏之(くればやし ひろゆき)
と申します。まずは当サイトをご訪問いただきましてありがとうございました。私は、1966年生まれの丙午です。
昭和の時代の記憶をしっかりと有している世代ではありますが、すでに平成の時代のほうが長く体験している
ことになります。
現在、最も気になっているのが、発展した都市と言われていますが「都市環境・生活環境が自然と上手く共生できた
ものとなっていない」ということ。そして、「住宅(マンション、戸建て住宅)が常に過剰供給状態となっている」
ということです。
日本は欧米諸国と比較して、住宅に関しては「スクラップ&ビルド(壊しては、新しいものに建て替え)」
が主体となっています。それは現在もまだ、主の考え方となっているんですよね。中古の住宅を上手に
リフォーム、リノベーションして活用しようという動きは、もちろん存在しているのですが、まだまだ
全体的な割合でみると、わずかな動きとなっています。これは、住宅供給が購入者側視点で行われている
のではなく、供給者側(デヘロッパー、施工者)の論理で推進されていることが、一番の要因となってい
ものと思っています。
もともと平地の少ない日本にて、新しい住宅を建てるためにはと、森林・山を月々に切り崩し活用。また
本来であれば、危険性の高い「ガケ地」「傾斜地」なども盛土や高い擁壁構築によって、住宅地化されて
きています。基本的には自然環境に逆らった住宅環境創りをしているんですね。それゆえに、大雨や地震
などの自然現象によって、大きな被害が発生しやすい状況が生まれていると言えそうです。
そんな状況を改善していくためには、「中古住宅・建物を積極的に活用していく」ことが一番の方策となる
ものと考えています。住宅が過剰なのであれば、建物を活かしつつ別の用途で活用していく。また、中古マンション、
中古住宅を積極的なリフォームによって快適な空間を創出し、活用していくということが大切な要素となる
ものと思っています。私たちは、「自然との共生」に関しても、それらの取り組みが寄与する要素となるものと
考えています。