旅館・ホテルなどのリフォーム計画の要点
「旅館など」の宿泊施設において、改修・リフォームを検討したいと思ったとき、いきなり
”内装改修”を工務店など施工業者へ工事依頼してしまうのは大きな問題が残るケースが
多々あるものです。
それは、別に”施工の仕上がり結果”が悪くなるという意味ではありません。問題となるの
は”何故改修したいと思うのか””改修しなければいけない要素の有無”といった
『リフォームの目的』が不明瞭になりやすく、その結果「効果の有るリフォームと
ならない」といったケースがあることなのです。(不必要な部分までリフォーム工事をすることになりやすいのです。)
「住宅」といった用途の施設であれば、住まいてが”好む”内装へと新しく衣替えされれば
それで良いわけですが、「旅館など」の場合には、”お客様にとって
快適な機能””お客様に好まれる空間”とすることが最大の目的となるのです。
これらの『課題』は、旅館・宿泊施設個々によってそれぞれ大きく異なるもの。リフォームに
着手してしまう前に、まずじっくりとそれぞれの”課題”を見つけ出して効果的なリフォーム
計画を立てることが大切だと考えています。
旅館・ホテルなどのリフォームをする前に、行える「対策」!「脱臭」と「殺菌」
ホテルや旅館などの宿泊施設において、実は大きな課題のひとつとなっているのが【臭い】の問題です。
ホテルや旅館を運営している方々にとっては、日常的な環境ですので、”慣れ”があり気が付きにくいのですが。
初めて訪れたお客様にとっては、「施設・空間の”臭い”の問題」が評価に大きな影響を与える要素となります。
そんな”臭いの環境改善”に効果的なのが【業務用】のオゾン脱臭機の活用です。
わりと安価な家庭用オゾン生成器などが多数販売されていますが、それらはホテル・旅館などの尚い環境改善には、
まったく役立たないもの。そもそも「オゾンの発生量が少ない」からなんですね。
「短時間」で対応できることも重要な要素となりますので、施設空間の本格的な脱臭&殺菌を行うには、
最低でも【1000mg/hr】のオゾン発生機能が必要となります。
ただ、そのような高機能(業務用)オゾン発生器となると「50万円〜100万円」といった価格のアイテムが中心と
なっています。
そんな中、最もコストパフォーマンスの高い業務用オゾン生成器となるのがこちらの「オゾンクラスター1400(公式HPはこちらから)」です。
価格が一般的な高機能業務用オゾン発生器の約半分(約25万円)。それなのにも関わらず、「オゾン発生能力」は最上位といえるもの。
しかも、ほぼ「定期的なメンテナンスが不要」なのが、オゾンクラスター1400ならではの魅力です。
外注コストをかけることなく、施設運営者側にて、手軽に活用でることを考えれば、かなりのコストダウンが図れます。
施設の「脱臭」と「殺菌」を併せて行えるわけですからね。お客様に喜ばれる施設空間とすることが可能に。ぜひ、一台は
導入しておいたほうが良いものと思います。
■「オゾンクラスター1400の詳細・購入はこちらから(公式HP)」
改修費用にメリハリを付けたリフォーム計画が大切
”問題点”がはっきりすれば、「柱や梁などの木部と床仕上げだけに新鮮味を持たせるリフォーム」
をするだけでも、十分効果があるリフォーム計画となることもあれば・・。「間取りを含めた
大胆なリフォーム計画」を採用しないと目的が達成されないということもあるわけです。金額の
大小に係わらず、”効果が生まれなければ無駄な投資をした”ということになってしまいます
からね。
あらためて「リフォーム計画」をする上で大切な要素となるのが・・。
◇リフォームの”課題と目的”をはっきり決めること。
◇投資できる”資金”と照らし合わせて「改修課題」を絞ること。
◇場合によっては、複数年にわたっての”段階的なリフォーム計画”を立てること。
の3つの要素です。
この要素をきっちりと決めることができれば、リフォーム計画として目的の60%は成功したも同然
ではないかと思います。
この”段階”において、『良き相談相手』と当一級建築士事務所ではないかと思っています。
「建築に関するコンシェルジュ」であることを強く意識して、特に”相談・アドバイス”
”課題の抽出”といった計画初期段階でお客様と共に、最善となる路を見つけるべく・・
ご協力させていただければと思っています。
何かございましたらお気軽に、担当:榑林(くればやし)までお問合わせいただければと思います。
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旅館リフォームの要素
”旅館など”のリフォーム計画に関して「課題」となる要素をいくつか下記に示して
おきたいと思います。大抵は複合的に課題点を持っていることが多いものですが、
とにかく各問題点の『優先順位』をかならず設定しておくこと・・も大切なこととなりますので
心に留めておいていただければと思います。
躯体強度の有無「耐震性能」
やはり老朽化が進んでいる建物であることも多いため、安全性「躯体強度」が問題点となる ことがあります。
建物機能「主に建築設備」の状態
まずは必要最低限の建物機能(給排水・換気・冷暖房・調理機器・建具開閉・居住性など)が 確保されているかどうかがポイントとなります。また追加要素として、「新しい建築設備方式 の導入(各種冷暖房方式)」「バリアフリー対策」「自然環境要素」といったものの必要可否 を検証することも大切な要素となります。
顧客ニーズの検証
現在最も強く意識している”顧客ターゲット層”と現状”建物空間”がマッチしているかどうか
・・運営・サービス面の対応も含めて、「顧客ニーズ(お客様の好み)」の確認・検証が大切な
要素となります。
・「内装計画イメージ」の種類
・旅館の「空間構成」について
周辺環境要素への適合
時代の変化とともに、”町並み環境””自然環境”も大きく変化している地域も少なくありませ
ん。多くの方に好まれる宿となるには、「周辺環境」に適した旅館となっていることもとても大切
な要素となってきます。
・「自然環境」活用の選択肢
”老朽化”への対策
単純に時間の流れとともに、建築資材・内装仕上げなどが老朽化してしまうことで、お客様から
”好ましく思われない宿”となっていることも多いものです。”趣きのある風情””歴史・文化的な香”
といった要素は、とっても多くのお客様に好まれる要素・空間となりますが、「悪しき老朽化」を
思わせるものは大きな課題となりうるものです。
この要素が最大の課題・・となっている場合には、”柱・梁の木部”だけでも老朽化した仕上げ状態
を新しくよみがえらせるだけで、大きなイメージUP効果が得られるものです。
私どもでは、「自然素材」を大切にした提案を大事にしています。なるべくであれば、本物の「自然素材」
を活用していく・・そういう視点から取り組むとともに、様々なアイデアを有しています。
当事務所では「得意な分野」のひとつでもあり、ご協力いただける各種建材企業との連携も
しっかりと行っておりますのでお気軽にご相談ください。
旅館・宿泊施設の劣化診断(現状調査チェック)
今すぐではないにしても、いずれは「旅館のリフォーム修繕」をと考えている経営者の方におすすめなの
が、こちらの「旅館・宿泊施設の劣化診断(現状調査チェック)」です。
躯体(壁・基礎・柱)の劣化状況を含めた「安全性能」、床・壁の傾きや給排水設備などの劣化状況など
の「利用上の性能」に関して、調査、現状把握しておくサービスです。
無駄なリフォーム工事を無くすための現状把握
現状、「躯体に構造的な問題点があるのかどうか」「壁・床の傾きなどは、利用上妥当な範囲なのか」
など、現在の建物が抱えている問題を浮き彫りにしておくことが大切です。将来的に改修工事をする
にしても、闇雲にリフォーム業者などへ改修工事依頼をしてしまっては、工事費用がかさむばかり。
そうならないためには、
事前に、『絶対修繕しておかなければいけない要素』『可能であれば修繕しておいたほうが良い要素』
『現時点では、修繕しなくても機能上は利用していて問題無い要素』にそれぞれ分類して現状把握して
おくことが有効な手段となるのです。
劣化診断サービスの概要
旅館・宿泊施設の構造仕様に関しては「鉄筋コンクート造・鉄骨造・木造」すべてに対応いたします。
壁・床などの躯体状況(傾き・レベルなど)に関してはレーザー計測器を用いた調査をする他、
基本的には、「躯体劣化状況(壁・基礎・柱)」「建物設備劣化状況」「漏水などの有無」「外壁・内部
あげなどの劣化状況」を目視検査を中心として行っていきます。
検査日程などは、建物構造・規模によって異なるため、ご相談・ご依頼をいただくときに現在の建物仕様
(平面図・構造・規模・床面積など)を教えて(送布)いただいた上で1日〜4日程度の期間で決めていく
こととなります。
検査診断終了後は、まずその場で「劣化状況診断報告」をいたします。あたらめて後日、「検査報告書」
を作成の上送布・提出させていただくまでが、業務範囲となっています。検査報告書には、
・現在の建物の仕様
・劣化状況報告
・総合所見
・問題箇所の原因と対策
を記載する形となります。
劣化診断サービスの費用について
基本的に、構造仕様「RC造・S造・木造」及び建物規模により費用が異なります。まずは、無料で
お見積もりを作成いたしますので、必要情報を添えてお気軽に見積もり依頼をしていただければと
思います。ご連絡は、下記宛にメール及び電話にてご連絡いただければ幸いです。
担当:榑林 宏之(くればやし ひろゆき)宛て
でお願いいたします。