TOP 業務内容 STAFF LINK お問合せ

 

旅館・宿の改修設計ポイント > 内装イメージの種類

■内装イメージの種類

・旅館・宿泊施設の内装計画を行う上で、基本コンセプト(基本理念)となる「内装デザインイメージ」を定めておくことは必要な要素となります。

観光地の宿泊施設を対象とした場合(特に旅館)に大きく分類すると2つのイメージ要素が存在しています。

◆普遍的なイメージ要素(文化・歴史的・自然環境による空間イメージ)

◆時代背景に沿ったイメージ要素(流行・人気をベースとして空間イメージ)

前者のイメージ要素は、時としてその時代の「流行」の対象となる場合もありますが、基本的には末永く継続していくことを大切にした空間づくりが基本となります。

 

後者は、時代・社会的背景に対応して、多くの顧客を獲得する可能性に富んだ空間構成となります。ただし、時代背景の変化とともに、かならず、衰退へ転ずるとともに、その変化はかなり激しいものとなる宿命を持っています。

どちらにしても、メリットとデメリットが明確に存在していますので、その特徴をしっかりと認識しておくことが大切です。

 

 


 

■普遍的な空間イメージ要素

◆自然素材デザイン(本物志向)

・自然素材(木材・石・土など)を中心イメージとしたデザインです。

建材の中には「疑似建材」として本物に見た目がとても似ているものも多数存在していますが、「本物の自然素材」を活用して、それを日々維持しているといった姿勢の中に、そこの旅館のこだわりと良さを感じさせるのです。

ですから、単に「見た目」を作るだけでは効果は薄いと考えてください。

「自然とともに歩んでいる旅館」ということが、伝わることこそが、最大のポイントなるのです。

自然素材

****

 

◆純和風デザイン

・「畳の和室」に「床の間」・・。煌びやかではないものの、日本の文化を感じさせる純粋な「和の様式」のデザインです。

具体的なデザイン要素としては、「地域性」で多種多様なものが存在していると思います。基本的には、その地域の文化・歴史的背景に沿った様式・要素を大切にしてデザインを構築することがポイントとなります。

和風様式

 

****

 

◆雅な和のデザイン

・古の都の煌びやかさをまとった、「雅(みやび)な様式」のデザインです。

外国の人々が、思い描く「日本の文化」を空間要素に取り込んだイメージとなるのかもしれません。現代の日本人にとっても、「雅な世界」は、異国の空間を感じさせる存在となっています。

単に「派手」なのではなく・・「雅な居心地のよさ」を創り上げることが大切な要素となります。

雅

****

 

 


■時代背景に沿った空間イメージ要素

◆和風モダン(現在の流行要素)

・現在人気の旅館などに多く取り入れられているのが、「和風モダン」というデザインです。

「畳」などの和の要素を主体とする中で、生活スタイルとしての要素・・例えば寝具としては「ベッド」を導入するような空間構成の様式となります。

また、「色彩」の要素として「原色」を空間の中に取り入れることが和風モダンのイメージを創り上げるポイントとなっています。

和風モダン

 

****

 

◆テーマ型デザイン

・テーマパークなど観光資源が「自然」以外の要素の中にも存在していた場合に、「観光資源」に関連した「テーマ」を構築して、そのテーマに沿ったイメージ創りをした様式です。

場合によっては、新たに「テーマ」を設定して空間デザインに生かすというケースもあるようですが、よほどその「テーマ」がそこの立地環境・地域環境に対して必然性を持ったものでない限り、取り入れるのは難しい様式と考えておきたいところです。

 

****

 

◆過去の流行として存在していたデザイン

・もともと、歴史的な背景を有していた旅館などにおいては、現在でも「そのデザイン様式」を維持して運営、継続している宿も多くありますが、地域的・歴史的背景を持たずに、「デザインだけを導入」した宿の多くは、継続性を維持できなくなっているところも多いようです。

 

◆大正モダンデザイン

◆前近代的デザイン(昭和40年代以降の昭和近代型)

 

 

----------          ----------

.................................................

温泉旅館

 

 

 

◆旅館改修計画のポイント

1)自然環境活用の可否

2)内装計画の要点

3)内装イメージ(理念)の種類

4)空間構成の組み合わせ

5)計画提案・設計の料金など


 

 


お問合せ |


〒215-0011 神奈川県川崎市麻生区百合丘3-22-2-306 バウムプランニング一級建築士事務所

- copyright(c)2006 baumplanning -